山 域:関東-谷川連峰
山行名:谷川岳 万太郎谷本谷
日 付:2015/09/12から2日間
種 別:個人
難易度:中級
リーダ:野口
人 数:2


■行動記録

9/11(金) 横浜駅→(車)→25:40土樽PA (泊)

9/12(土) 晴れ
5:00 起床 土樽PA 6:00~(車道)~
6:40 柵型の堰堤を見つけ入渓 7:00…
8:15 関越道の通気口 H850m…
9:00 オキドキョウノトロ H875m…
9:35 井戸小屋沢出合 H895m…
10:55 オグリノ沢出合 H955m…
12:00 一ノ滝 H1030m 13:30…
14:00 二ノ滝…
15:00 石嵓沢出合手前 H1130m (幕営)

9/13(日)曇り(下山時ほんのぱらぱら雨)
3:30 起床 幕営地 5:30…
5:55 三ノ滝 H1205m 8:00…
11:10 肩の小屋 (着替え) 11:50~(西黒尾根)~
14:55 ロープウェイ駅

■詳細
 金曜夜に米子沢に向かうパーティーの車に便乗させてもらい、途中でTさんを拾ってもらい土樽PAで下ろしていただく。ずいぶん交通費を節約♪ 土樽PAの関係者用道路をちょっと入ったところの廃れたガスステーション隅で幕営。トラックのエンジン音がうるさい。。

 翌日、柵を突破し万太郎山へ向かう林道(幕営場所の上)を歩く。登山口(吾策新道)を右手に見つつ通過。林道途中で巨大な柵型堰堤を見つけ入渓。ネット上では大量の流木が挟まっている写真を見ていたが全くなかった。が、しばらく歩くと更に柵型堰堤あり。これはネット上の写真と同じ。堰堤手前は林道の終点。どうやら1本前の堰堤から入渓してしまったようである。この堰堤も右から巻いた。

 しばらくゴーロを歩くとズドーン、関越道の通気口が目の前にそびえ立つ。異様である。水がきれいで広い明るい沢を気持ちよく歩く。小滝がいちいち手強い。どうやら木曜までの連日の雨で増水しているようである。ゴルジュ帯の「オキドキョウノトロ」がつらい。遡行図で右岸をへつって、左岸へ泳いで渡るというところは増水で左岸のホールドが隠れているのかとても渡れそうにない。必死に右岸をへつって渡る。泳ぎの練習を、と思っていたのでちょっと残念に思っていたがしばらく先で遡行図にはなにも記載のないところで泳ぎを強いられる。いざ、ドボン!ザックを背負って泳いでるからか全く前に進まない。左岸のホールドをつかみながら必死に進み、ようやく突破。ペットボトルにロープを結び水流でTさんロープを渡し引っ張りあげる。ここでスマホが水没(涙)。チャックつき袋に入れて合羽のポケットに入れていたのだがきちんとチャックを閉めていなかった模様。。トホホ。。

 昼ごろ一ノ滝に到着。水流右側の直登を考えロープを出したが困難そうなのでそのさらに右側の岩を登る。私がリード。ハーケン&立ち木で中間をとり巻きの踏み跡に出たらTさんをビレイ。わりとすんなり落ち口に出れた。

 30分後、二ノ滝着。これは右側の階段状のところをフリーで抜ける。

 幕営適地を探しつつ遡行すると石嵓沢出合手前 H1130mの右岸に幕営最適地発見。石嵓沢出合のちょい先まで幕営適地を捜しに行ったが見当たらなかった。戻って先ほどのところで幕営。平らで寝心地はよかったが周囲に薪が少なく、前々日までの雨で薪が時化っており着火に苦労した。牛乳パックを着火材代わりに持参したがとても良い着火材になった。焚火をしているときに16:30頃(?)女性3人パーティーが通りかかった。この辺幕営適地が見当たらなかったので草を掻き分け作らないといけないですよ、と助言。石嵓沢出合の草むらで幕営していたようである。
 こちらは焚火で米とモツ鍋つくり、おなかと幸せいっぱいで20:00消灯。
 日曜日、午後から雨予報。せめて雨が降る前に遡行終了しよう、ということで3:30起床し夜明けとともに出発。天気は曇り。
 三ノ滝の下段右側の凹角をTさんリード。岩が硬くリスにハーケンが入らない。ランナウトしつつ残置ハーケンで中間支点をとりながらトラバースを交えて越えた。厳しい。ピッチグレードⅣ級はなかなか手強い。上段はつるべで私がリード。遡行図では水流右側を、と記載あるが増水でシャワーどころではない。とても登れないので右側をトラバースしつつ、水流右のブッシュでピッチを切った。トラバースの中間支点は残置、カム、立ち木を利用。トラバースは急傾斜でスタンスが草付きの微妙なもの。冷や汗かきつつなんとかトラバース。踏み跡をたどりすんなり落ち口に到着。約2時間かかった。昨日見た3人に会わなかったことから敗退か別の支沢をつめたと思われる。結局肩の小屋までその他の人には会わなかった。
 本には三ノ滝以降は幕営地がないと記載されていたが、1箇所2,3人用テントなら張れそうな場所があった。
 増水のためかあまり源流らしくない水量(多め)でつめる。若干道迷いし、藪コギ交えて稜線に出た。稜線は万太郎山への登山道でほどなく肩の小屋へ到着。沢装備を片付け、下山。

(報告ID: 822)