山 域:甲信越-八ヶ岳
山行名:阿弥陀北陵
日 付:2019/03/30から2日間
種 別:個人
難易度:中級
リーダ:前田
人 数:2


3/30(土)
10:38 美濃戸口(八ヶ岳山荘)
11:44 美濃戸山荘
15:22 行者小屋

3/31(日)
06:22 行者小屋テント場
09:16 ジャンクションピーク(敗退決定)
10:36 行者小屋テント場
(休憩&撤収)
12:29 行者小屋テント場
14:04 美濃戸山荘
15:01 美濃戸口

上層に寒気トラフ(=気圧の谷)が入り、気圧の谷に対応した低気圧の通過で降雪があった。
入山日の3/30(土)には雪が融け、日陰の氷のみだったアプローチも3/31(日)の下山時には新雪にすっかり覆われる程の強い降雪だった。テント泊した行者小屋テン場も3/30午後から3/31朝にかけて降雪が続き、テントは雪に埋まるし、文三郎道につながる一般道トレースもすっかり消えてしまった。
トレースがないのはまだいいとして、厄介だったのが新雪のラッセル。これ程深い新雪になるとは予想していなかったのでワカンを持参しておらず、ツボ足でのラッセルに苦しめられた。稜線に出ると風が強く時折10m/s強の風が吹く。また、ハイマツまたは岩稜帯に雪が被った硬い雪面、ウインドクラストで表面のみ硬い雪面、吹き溜まりで沈み込む雪面のミックスで不意に足を取られるこも多く、精神的・体力的ダメージが蓄積していきジャンクションピークにたどり着く頃には ー予定到着時間に対して大幅に遅れていたこともあったがー 心が折れてしまっていた。事前に20-30cmの降雪があることは分かっていたのにそこからワカンを持参すべきという発想がわかなかったこと、今シーズン最後の冬季アルパインクライミングのチャンスであり、気まぐれな天気に翻弄されないプランBまで考えた山行計画が立てられなかったこと、反省点の多い山行となった。八ヶ岳と言えども安くはない急行列車に乗って山行に参加してくれたメンバーに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいである。
易しいとなめてかかり準備が不足していればどんな山でも登頂させてくれない。何事にも慢心は最大の敵である。

(報告ID: 865)